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東西南北

2005年9月6日(火)

 裏金疑惑で一躍全国的に有名となったヴァレーリオ氏。ベロ・オリゾンテ市の事務所で大半の時間を過ごす同氏のもとに、全国各地から様々な手紙や依頼が届いている。レシフェ市の社会団体からはコンピューターの寄付の依頼、ミナス州南部の女性からはテレビの宗教番組作成に協力を、刑務所の服役者は手書きで同氏と家族の安全を守りたい、サンタ・カタリーナ州の女性は結婚を申し込んだ。三カ月で十キロも減り、悶々とした日々を送る同氏はこうした名声にまんざらでもない様子。
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 連邦警察は外国への違法送金、脱税、資金洗浄などの容疑でマルフ元サンパウロ市長と息子、ピッタ元サンパウロ市長の逮捕状を裁判所に請求した。電話の盗聴で息子と為替業者ビリグイ氏との接触が確認されたのが理由。マルフ元市長はスイスだけで約四億五〇〇〇万ドルの資金をやりとりしたと検察はみている。
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 被告百三十七人、州内で史上最大の公判が五日朝、サンパウロ州サンジョゼ・ド・リオ・プレット市で始まる。麻薬密売や資金洗浄で起訴された被告らは全州の拘置所から護送される。公判は四回に分けられ、親分クラスから順に実施。
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 「天から金が降ってくれれば」と思うのは古来からの貧乏人の神頼みだが、サンパウロ市のウォール街と呼ばれるパウリスタ大通りに二日、大量の一レアル札が降り注ぎ、路上の通行人をびっくりさせた。三十三歳の証券マンがビルの屋上からバラまいたもの。「政界では汚い金をつかんで喜んでいるが、商売でもうかったキレイな金を道行く人に拾って貰いたかった」とウソぶいている。バラまいた金は総額一万レアルだったとのこと。

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