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日本語教育国際シンポ=日文連、教師の参加求める

2005年9月17日(土)

 十月二日午前八時からHotel Maksoud Plazaの地下会場(Al.campinas150-Bela Vista)で開催される「多様な背景を持つ学習者―その対応を考える」と題した「ブラジル日本語教育国際シンポジウム」(日伯文化連盟主催、独立行政法人国際交流基金サンパウロ日本文化センター共催)――その詳しいプログラムが完成した。関係者は「この様な実践的なシンポジウムは初めて。指導に対する一つの指針となるので、日本語教師、教育者、学校経営者などもっと参加して欲しい」と呼びかけている。
 講演者は十人。日本語学習者のニーズが多様化する中、日本語教育機関独自の取り組み事例を参考にこれからの対応を考える。槙尾照夫理事長は「四、五世になっても日本人の気持ちを持っている人が多い。しかし、日本語を学習する気持ちがあっても、覚えてどうなるのか、と思ってしまうのが問題だ」と指摘する。このような問題に取り組んでいる指導者が講演をするので、三浦多佳史専門家は「実践を報告してくれるので指導者には非常に参考になると思う」と話す。
 また、アメリカ、アルゼンチンからも講演者を招き、両国でどのように日本語が継承されてきたかを発表。在伯ドイツ人のゲーツ・カウフマン・サンパウロ大学現代言語学科客員教授は「ブラジルにおける継承語としてのドイツ語教育」と題した講演を行なう。これらの事例報告を参考にし、ブラジル日本語教育の向上を図る。
 講演は日ポ両語で行われる。参加費は二十日までに申し込みの場合六十レアル。それ以降は八十レアルとなる。参加申し込み方法はalianca@aliancacultural.org.brに詳しく掲載している。問い合わせ電話は11・3209・6630まで。

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