ホーム | 日系社会ニュース | 婦人会が50周年記念誌発刊=イビウーナで「快挙」祝う=悲喜こもごも、懐しさいっぱい=ポ語にも翻訳、次世代に伝える

婦人会が50周年記念誌発刊=イビウーナで「快挙」祝う=悲喜こもごも、懐しさいっぱい=ポ語にも翻訳、次世代に伝える

2005年9月23日(金)

 【既報関連】イビウーナ婦人会(鮎川恵美子会長)の創立五十周年記念誌「半世紀の歴史を築いた女性たち」(日毎叢書企画出版)の発刊祝賀会が、二十一日午前十一時から同市の文協会館で開かれ、婦人会会員を始め出版費を援助した日清味の素アリメントスの広田喬司社長、益岡豊文協会長ら多くの人が祝福に訪れた。
 同婦人会は〇三年七月に創立五十周年の記念祭を開いた。事情のため欠席した日清味の素食品の梅木洋一(取)工場長に記念品と感謝状を持っていったところ、懇談の中で記念誌作成が話題になった。同社が後押ししたこともあって、編集に向けて機運が高まり、〇三年十月末に編集委員会が結成された。
 約二年間かけてつくった労作。会の歴史、スポーツ・旅行などの活動、座談会、エッセイなど内容は盛りだくさん。次の世代に伝えていくため、ポルトガル語にも翻訳された。
 「特にどの部分を読んで欲しいですか?」との質問に、斉藤曙美編集委員長(婦人会元会長)は「みんなが全力を注いで、作成したもの。隅から隅まで目を通してください」と語った。
 男性出席者の一人は「本当にきれいに出来上がっていますね」と記念誌を手に取り、じっくり読み込んでいた。
 主催者挨拶に立った鮎川会長は「悲喜こもごもの歴史をつぶさに書きました。懐かしさでいっぱいです。半世紀を機に充実した活動を展開したい」と気持ちを新たにした。
 この後、広田社長らに感謝状と記念品が贈られた。同社長は「ブラジルに進出して四十年、イビウーナに工場を構えて二十年になる。これからまだまだ伸びていくつもり。みなさんに育ててきてもらったと思う」と末長い付き合いを願った。
 益岡文協会長は「婦人会が記念誌をつくるのは快挙。内容の豊富さや充実さを評価してもよい」と賛辞を送った。
 野口浩日毎叢書代表は「出版の仕事を始めて十年になる。婦人会が単独で記念誌を作成するのは初めてじゃないだろうか。特別な気持ちを入れてつくった。原稿の中には毛筆で書かれたものもあり、受け取ったときに感動した」と話していた。

image_print