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燃えても残る=造形美と生命=三梨伸「はなずみ」展

2005年9月27日(火)

 日本の造形作家三梨伸さんの展覧会が二十九日、サンパウロ市のデコ画廊で開幕する。 お茶の世界で生み出され、室町時代からの歴史がある「はなずみ」(花炭)の技法を利用して、バラの花や果実、野菜を炭化させた造形作品三十点と、デッサン四点を展覧する。
 三梨さんの「はなずみ」作品は現在、市内のインスティトゥット・トミエ・オオタケでも鑑賞できる。炭になったバラ約九千本が展示室の壁を埋め尽すほか、横並びに陳列されたパイナップルは五百個。ブラジルでは初めての試みで、大きな関心を集めている、
 一九九一年のサンパウロ国際美術ビエンナーレに参加して以来、サンパウロ市の現代美術館(MAC)やサンパウロ州立絵画館(PINACOTECA)で作品発表を重ねてきた。同画廊では二〇〇〇年、二〇〇四年にも展覧会を開催している。
 二十九日は午後七時から。十月十五日まで。ベラ・ビスタ区フランセーゼス街153。電話11・3289・7067。

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