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友好病院=無料キャンペーン実施=住民1千人が長蛇の列

2005年10月4日(火)

 日伯友好病院(サンパウロ市パルケ・ノーボ・ムンド区、大久保拓司院長)は一日午前九時から、同病院近くの教会で生活習慣病予防の無料キャンペーンを実施した。地域住民など千人以上が会場を訪れ、血圧や血糖値などを測定した。
 今回対象になった病気は、糖尿病・高血圧・コレステロール。午前七時三十分には、教会前に長蛇の列ができていた。心臓病や内分泌学の専門医のほか栄養士、社会福祉士が参加し、検査で異常が見つかった人に治療方法などについて説明した。
 近くの市立病院などと連携をとり、重病患者を応対する態勢も整えた。生活習慣病の予防には適度な運動が欠かせないことから、「体育コーナー」を設置。室内でも簡単にできる体操などを指導していた。
 豊田ゆわさん(82、静岡県出身)=グアルーリョス市=は「今年初めて、この教会まで足を運んで検査してもらった。お医者さんに親切にしてもらい、病気のことがよく分かりました」と喜んだ。
 大久保院長は来場者の対応に追われつつも、「七、八年前から糖尿病の無料キャンペーンを実施しています。高齢化の進行で関心が高まっているのではないでしょうか」と語った。
 同病院は皮膚がんと生活習慣病をテーマに年に一回ずつ、無料の予防キャンペーンを実施。前立腺がんについても考慮中だ。講演だけでは不十分で精密な検査が必要なため、実施の可否についてじっくり検討を重ねなければならないという。

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