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沖縄系で4人目=宮城氏が名誉市民に=サンパウロ市

2005年10月7日(金)

 本紙に「自分史 沖縄戦をどう生き抜いたか」を連載している沖縄県人会前会長の宮城調智さん(74)にこのほど、サンパウロ市の名誉市民章が贈られることが決まった。田場ジョルジ・前サンパウロ市議が推薦していたもの。十四日午後七時からサンパウロ市議会(ヴィアヅット・ジャカレイ一〇〇番)で、神谷牛太郎市議発案による授与式が開かれる。
 宮城さんは沖縄県国頭村出身。五八年に二十八歳で渡伯した。サンパウロ州ツッパン市で農業に従事した後、サンパウロ市へ。現在はビラ・カロン区で旅行社を経営している。長年、県人会ビラ・カロン支部の支部長をつとめたほか、今年二月まで四年間ブラジル沖縄県人会長として県人会活動に貢献してきた。
 受章に際して、母県の沖縄ブラジル協会の西原篤一会長からもメッセージが届いたという。
 「本当に名誉なことです」と喜びを表わす宮城さん。「私自身はそんな価値はないと思っているのですが、市議の方たちの推薦が通って受けることになりました」と関係者へ謝意を表わした。
 沖縄県人でサンパウロ市名誉市民章を受けるのは宮城さんが四人目。これまでに、上原武夫(現副会長)、山城勇(評議員会長)、知花広繁(ビラ・カロン区)の三氏が受章したほか、浦崎直秀常任理事が文化功労章を受けている。

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