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6年がかりで借金返済=北海道協会=会館用地購入費24万ドル=イベントや協力券販売で会館地代

2005年10月11日(火)

 現会館建設用地を購入するため、一九九九年にブラジル北海道協会が旧会館を担保に、ペニャ製紙から借り受けた二十四万八千ドル(当時二十五万レアル相当)がこのたび、六年がかりで完済されたことが明らかになった。郷土名物のラーメンや焼きニシンを売るイベントで稼ぎ、最後はリッファ(協力券)を販売するなど、会員ぐるみで返済努力を続けてきた。大橋皖吾会長は「これですっきりした。協力してもらったみなさんに感謝します」と笑顔で話した。
 一九九九年当時、同協会の会長だった船橋喜市氏(故人)が経営審議会長を務める縁で、ペニャ製紙に借金を申し込んだことがことの発端。
 旧会館を担保に借りたものの、翌年、同社が金銭での返還を求めてきたため売却したところ、借金契約から一年の間にレアル価が大幅下落していた。結局、二十四万八千ドルには遠く及ばない十三万ドルにしかならなかったことから、多額の負債を抱え込んでしまった。
 その後、会館敷地内に舟橋氏の胸像(来年完成の予定)を建てることで半額免除を認められ、返済のめどがついた。
 北海道の郷土物品を売るイベントなどの収益金で返しながら残額四万五千ドルとなった時点で、それまで会員に負担をかけたくないとの執行部の意向で避けてきた協力券の販売に踏み切った。会館を手放したくないと願う多数の会員が協力。約四百枚が売れ、借金から六年、完済にこぎつけた。
 リッファの抽選はすでに行われ、当選番号が発表され、商品の引渡しは二十九日午前十一時から同協会(ヴィラ・マリアーナ区、ジョアキン・タボラ街605)で行なわれる。「みなさんにお礼の式にしたい」と大橋会長は語る。
 番号と賞品は以下の通り。一等(ブラジル~北海道の往復航空券二人分)=5057、二等(二十九インチ型テレビ)=7088、三等(二十インチ型テレビ)=6577、四等(マイクロシステム)=6599、五等(DVD)=1782。
 問い合わせは電話11・5084・6422(同協会)。

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