ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

2005年10月20日(木)

 ルーラ大統領は十八日、「ブラジルの限られた地域で発生した口蹄疫を世界は深刻にとらえすぎ」とモスクワでプーチン大統領との首脳会談を前に訴えた。その効果があったかプーチン大統領は輸入禁止をマットグロッソドスル州の牛肉に限定すると述べ、ロドリゲス農務相はロシアの姿勢にいたく満足した。
     ◎
 トルコとルーマニアで感染が確認され、世界的な感染拡大の恐れがある鳥インフルエンザは、ブラジルにも到達する可能性があるとリオ連邦大学獣医学部教授が警告を発した。感染した鳥の侵入の阻止が対策の根幹となるが、カナダから来るツバメなど渡り鳥の飛来をとめることは不可能だという。養鶏の盛んなパラナ、サンタ・カタリーナ州が感染の拡大と輸出への影響を懸念している。
     ◎
 サンパウロ州警察殺人・人身保護課の調査によると、〇三年の一年間に発生した殺人事件の犯行動機のトップは復讐(二八%)で、麻薬(一三%)、衝動(一二%)感情のもつれ(九%)と続いた。凶器は銃器が八九%と圧倒多数を占めた。
     ◎
 十五歳の少年が義母(20)と謀って父親(40)の殺害を計画、依頼を受けた男が十六日未明、カンピーナス市近郊の別荘で父親を刺殺した。犯行後、警察が家族から事情を聞いている最中に犯人が電話をかけてきて、相手が警官とは知らず「遺体は見つかったか?あまりしゃべるな」と話したため、二人の計画がばれた。二人は恋仲となっていた。
     ◎
 ブラジル国内で利用される携帯電話の数は九月に八千万台に達し、百人に四十三人が保有者となった。しかし六十歳以上の人の七六%は持っていない。

image_print