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文協=大講堂改修、難航か=会員ら2千人署名、期待も

2005年10月22日(土)

 一九七〇年に皇太子殿下来伯記念講堂として落成して以来、様々な式典、行事が行われてきた〃コロニアの殿堂〃である文協大講堂。創立五十年記念事業としてブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)は、大講堂改修を昨年末に発表したが…。
 「(ルアネー法は)ダメでしょう。申請したのは四月ですから」と文協五十周年記念委員会の松尾治総合コーディネーター(文協副会長)はいう。
 免税特典がある同法が不認可となれば、企業への協力依頼が難航することは確実だ。
 今年二月に百四十万レアルの見積もりを受け、某進出企業へ寄付の依頼を行っていたが、契約決定前に「文協便り」に詳細が掲載されてしまいご破算に。
 「再度企業へお願いしていきたい」。前回の依頼時は、文化センタービル論議がコロニアの耳目を集めていた時期だった。
 「今の方が理解を得られるのでは」と見て、個人からの寄付も受け付けていく考えだ。
 文協事務局の受付カウンターに置かれている大講堂改修工事推進署名簿に二千五人(十七日現在)が署名しており、コロニアからの要望は強い。
 松尾コーディネーターは「来年頭には資金の目処だけは立てたい」と希望を話している。

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