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「まるで油絵のよう」=独特の味わい和紙絵展

2005年10月26日(水)

 渡辺ハツイ和紙絵教室は二十九日(午前十時から午後六時)、三十日(午前九時から午後五時)の二日間、ブラジル日本文化協会貴賓室で和紙絵展を開催する。今まではコチア、ピラチニンガなどでも展示会をしてきたが、文協での開催は今回で四回目。約五十の作品が出展される。
 渡辺さんは九〇年から九二年まで日本で、日本和紙絵画芸術協会の佐藤香石副会長から指導を受けた。「ブラジルから来たということでみっちり教えられた。論文まで書いて教師の資格を取った」。ブラジルから行って同資格を取得し、教え始めたのは渡辺さんが最初だという。
 和紙絵とは、色のついた和紙を薄く重ねて貼り付けることで、繊細な色を表現する独特の絵画技法だ。帰国後、教室を開き展覧会を始めた。材料は全て日本から取り寄せている。色付きの和紙は値段が高くなるので白を取り寄せ、こちらで着色もしている。
 「和紙絵は一見、ちぎり絵のようだがそうではない。まるで油絵のようだと良く言われます」と話す。大きな作品だと一年がかりで描くこともあるそう。「見てみないとわからない。ぜひ来てください」とアピールしている。

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