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「こんぴらさん」参り=会館の立派な祭壇で=香川県人会=泰納演芸も行なう

2005年11月2日(水)

 香川県人会(菅原パウロ農夫男会長)は十月三十日、毎年恒例の金刀比羅宮(ことひらぐう)大祭を県人会館(ミランドーポリス区イタイプー街422)で行った。
 上妻博彦さんを神主に、会館内の祭壇で修祓や祝詞奏上が行われ、先没者への黙祷も捧げられた。
 会館内に設置された祭壇は一九七六年に建立されたもの。同大祭は毎年、香川県琴平町の金刀比羅宮で十月九日から十一日まで行われる金刀比羅祭に合わせて行われている。
 海の神様として知られる「讃岐のこんぴらさん」こと金刀比羅宮は、昔は琴平神社と呼ばれたが、中古、本地垂迹説(ほんちすいじゃくせつ、日本の八百万の神々は様々な仏が化身として日本の地に現れた権現であるとする考え)の影響を受け、金毘羅大権現(こんぴらだいごんげん)と称した時代もあった。
 一八六八(明治元)年に神仏混淆(しんぶつこんこう)が廃止され、元の神社にかえり、金刀比羅宮と改称、現在に至る。
 式典の後は奉納演芸が講堂で行われ、婦人部有志による「金刀比羅船々」や「これから音頭」などの民舞、香川県に本部がある少林寺拳法ブラジル支部の奉納演武などが行われた。
 来場者は力うどんや稲荷寿司を頬張りながら、演芸に見入っていた。

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