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コラム 樹海

 今月下旬には、延期されていた日伯21世紀協議会の初会合がブラジルで行われる。日伯間の関係をどう活性化させていくのか、政府レベルでの大きな青写真を描く重要な会議だ。日本からは座長として河村建夫衆議(日伯議員連盟事務局長)ら、重要政治家の来伯も予定されている▼経済、学術、デカセギ問題など懸案は多いが、百年祭も課題の一つ。今のところ、「どのように百周年を祝いたいのか、主役である祭典協会側の意図がつかみづらい」と困惑する関係者の声も漏れ聞こえる▼日本側に大きな資金などの協力をお願いする段取りとしては、二年前、三年前に話を通す必要があるだろう。ならば今回の協議会で記念事業計画を説明し、来年初め、今会計年度中に正式に申請し、来年前半には日本国内の政治家にも協力要請、関係団体に支援を取り付けるぐらいのスケジュールになるだろうか。もっとも一昨年からみなが言っていることではあるが▼しかし、肝心の記念事業の進展具合がよくわからない。果たして来月までに計画はできるのか。もしくは日本とは関係なく、当地だけで進める事業案にするのか▼昨年来伯した小泉首相が強い勢いをもって政権運営をしている現在、話を進めるよいチャンスだ。〇六年九月、首相の自民党総裁任期切れという節目を迎える。早めに道筋をつける必要があるだろう▼それとも、ブラジルは来年前半にはサッカーW杯、後半は大統領選挙一色になるだろうから、その辺の決着がつくまでじっくり構えるつもりだろうか・・・。(深)

05/11/2

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