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古里はいい!――滋賀県人会――県議団迎え熱い会合=県人会有志「町村合併しないでほしい」=滝県議「県費留学生復活させる」

2005年11月9日(水)

 ブラジル・アルゼンチンの現状視察を目的に先月三十一日に来伯、九日に帰国した南米地方行政視察団(黒川治団長、滋賀県議会議員)の滋賀県議会議員三人と滋賀県人会(山田康夫会長)との交流会が六日、午後十二時から同会館で行われた。同県出身の西林喜久子総領事夫人も総領事とともに出席。会場には約五十人が参加し、黒川団長らをはじめ、県人会員との有意義な時間を過ごした。
 喜久子総領事夫人は「やっぱりふるさとは滋賀で、心安らぐ場所です。まさかサンパウロでこのような機会に恵まれると思わなかったので嬉しいです」と挨拶。西林万寿夫総領事も「家内がよく滋賀県各地を訪れています。今日も県人会に貼ってあるポスターを見て懐かしがっていました」と話した。
 その後、昼食会が開かれ、意見交換会が行われた。黒川団長は「ブラジルは経済が発展してきているとはいえ、やはり貧富の格差を解消しなければいけない」と話し「移民の方々と交流できることを嬉しく思う」と感想を話した。また、「三、四世になったら日本の心が消えていく可能性が高い。それを防ぐにはやはり日本語が大切だ」と、日本語教育の問題にも話を触れた。
 滝一郎県議会議員は「熱烈に日本のことを思う人がここにいる。それを考えると、国費が削られたからって県費留学制度を取り止めたら申し訳ない。復活させます」と熱い想いを語った。
 また、「市町村合併をしないで欲しい」との意見をうけた辻村克県議会議員は「みなさんの燃ゆる想いを切々に感じる。これからも皆さんの意見を大事にして一生懸命頑張ります」と決意を新たにした。
 最後に山田会長は「出身県など意識せず、日本を飛び出してきたけど、こういう風に集まるのも大切。今は滋賀県のことを大切に思っている」と話した。
 その後、一行はサンパウロ大学、モルンビー地区、ブタンタン毒蛇研究所、イピランガ独立記念塔など市内観光を楽しんだ。

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