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30回目迎えた=バザーに人出=瑞穂村

2005年11月9日(水)

 サン・ベルナルド・ド・カンポ市の瑞穂文化協会婦人会(井上幸会長)は六日、恒例の瑞穂村慈善バザー=写真=を開催し、会場となった文協会館がある徳山広場には、親子連れなどたくさんの来場者で賑わった。
 今年三十回目。文協や福寿会(老人会)との共催で、青年会、日語学校父母の会やゲートボール愛好会等も協力し全員参加で行われるもの。
 徳山広場は、七十年前の入植時に先駆者たちがお金を出し合って手に入れた共有地。約一アルケールの敷地内には日本語学校や瑞穂洗心堂という寺もある。
 「瑞穂」の名前には、みずみずしい稲穂がよく実るように、との願いが込められている。
 井上ロベルト文協会長は「ばらばらに住むようになってもこの場所は大切な共有地。大切にしていきたい」と話す。
 日系会員は百家族に満たない程度だが、こうしたイベントのたびに盛り上がりを見せるという。
 熱気が漂う調理場の中で働く婦人会員は、汗を流しながらもきびきびと動き、例年の通り用意していた焼きそば五百、うどん百八十食をほぼ完売した。
 布をリサイクルして作ったフラワーアートやそれを飾りにしたバッグを売っていた安岡リツコ・リッタさんは「好きなものを作ってお店を出せるのは楽しい。知ってる人にはほとんどプレゼンチにしちゃうけどね」と笑顔を見せていた。

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