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東西南北

2005年11月10日(木)

 外国為替市場は八日、一ドルは二・一九五レアルで取引を終了、二〇〇一年四月以来の安値を記録した。同日、米国の格付け会社S&Pがブラジルの格付けを引き上げたことも影響した。
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 与党リーダーらは、パロッシ財務相が議会調査委員会ではなく、上院経済委員会でキューバ資金について証言するよう現在交渉中。
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 リヒトホーヘン氏夫妻殺害犯のダニエルとクリスチアン兄弟に九日、高等裁から仮釈放の許可が下された。事件は二〇〇二年十月三十日、夫妻の息女スザーネの手引きで就寝中の両親を恋人兄弟が鉄棒で撲殺した。息女は六月に仮釈放された。続いてその四カ月後に実行犯も、これ以上の拘留理由がないとして仮釈放を許可された。刑法によれば国外逃亡の可能性や裁判への支障が証明されなけば、初犯で住所不定ではないことで、判決まで拘留する必要はないという。
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 ペルナンブッコ州保健局は、海辺の高級リゾートホテルに三日から六日まで滞在した後、七日に死亡した九歳の女児の死因を調査中。裁判官の両親はホテルで行われた会議に出席、開催中に宿泊者三十人以上が下痢などの症状を訴えていた。
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 マクローザ(紅斑)熱に感染した疑いのある患者が、サンパウロ市で今年一月から十一月までに三十六人に達した。前年は二十一人。この感染症は診断が難しく、感染が確認されたのは両年とも死亡した一人からだった。今月六日に死亡した十二歳の少女と現在入院中の母親もマクローザ熱が原因とみられ、当局は確認を急いでいる。マクローザ熱はダニを媒介に感染、致死率は二〇%前後。人から人へは感染しない。

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