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大耳小耳

2005年11月12日(土)

 六日、約百二十人が集まったバストス第一小学校創立七十周年記念式典。移住地出身者が駆けつけ「バステンセの集い」となった。「八十過ぎた女性は、年齢を自慢していい。皆に顔を見せてあげて」「人材の『倉庫』バストス―、いや『宝庫』でしたな」。西徹元バストス市長のおとぼけ名司会が会場を盛り上げた。紋切り型で時計の針を進めたくなるような式典が多いなか、記者も楽しんで共に時間を過ごさせてもらった。植木茂彬元大臣や渡部和夫元最高裁判事も「西さんに呼ばれたら断れない」と笑顔で出席、やはりこの種の集まりは幹事役の力が大きく左右する。
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 ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)が特別に企画している第二十三回ふるさと巡りの定員にまだ数名の空きがあるとのこと。日程は十九、二十日の二日間。東山農場、リベイロン・プレット、グアタパラ移住地を訪れ、各日本人会との交流、慰霊法要などが予定されている。また、ヴァスヌンガ州立公園も訪問し、樹齢三千年のジュキチーバ・ローザを見学する。問い合わせ電話11・3277・8569。
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 「日伯工芸美術展」(十七日まで文協)は国内では数少ない公募展。全国の作家から注目されている。大賞は工芸ギャラリー「ゆう・セラミカ・イ・アルテ」が、昨年度から提供。戦後移民の店主鈴木基さん=東京都=が定年後、第二の人生を「悠々」と暮らしたいと開いたお店だ。カンピーナス市の手前ヴィニェード市にある。扱っている作家の九割は陶芸家で、日系が半分。「将来は空いているスペースを利用して折り紙や陶芸の講習会も開きたい」と意欲的だ。電話19・3876・1698。

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