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秋田県で波紋広がる=来伯団の=批判記事=地元紙が後追い取材

2005年11月19日(土)

 全国都道府県議長会来伯団の批判記事問題が秋田県で大きな波紋を呼んでいる。地元紙の秋田魁新報社は十八日付けのウェブサイトで「『帰国準備で切り上げ』、居眠り、雑談認める」の見だしで関連記事を報じた。
 記事中、工藤嘉左衛門、木村友勝両議員は「帰国する航空便が深夜の出発のため、夕食会までに荷物をまとめ、ホテルをチェックアウトしなければならなかった」と話し、同議長会事務局(東京)は「参加議員が靴を脱いだり、居眠り、雑談をしたという状況は否めない」と一部事実を認めたようだ。
 同日の別記事で、本年度末に予定されていた米国視察が県議会自民党会派内で中止に向かって検討に入ったことも報道。中泉松之助幹事長の「こういう問題が取り沙汰されている中では、自粛すべきだろう」とのコメントを載せている。
 秋田県人会事務局には十六日、秋田県庁国際課から問い合わせのFAXも届いた。石川準二会長は「五人の議員さんに申し訳ないという気持ち」と本紙の取材に答え、意見交換会でも「不愉快な思いはしなかった」と報道内容を否定。
 「意見交換会の前日、県人会館で会合を開いており、十分な話し合いはできていた」とし、「私共としては満足だった。今回の報道は非常に遺憾」との考えを示した。
 石川会長は、二〇〇七年に秋田で開催される国体にも招待されたことを明かし、今回の訪伯で更なる交流のきっかけが出来た矢先の騒動に「深刻な問題」と声を落とした。
 この状況を受け、県人会では十八日、幹部会議を開く。報道内容との認識の相違を表明し、交流強化を再確認するといった内容の書簡を母県に送る考えだという。

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