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愛好者100人集う=鳥取県人会で俳句会

2005年11月24日(木)


 鳥取県人会(加藤恵久会長)は十九日、鳥取交流センター開設十周年および県費留学生・技術研修員事業四十周年の記念俳句大会を、同センターで行った。
 センター設立と同時に発足した砂丘句会の西谷南風さん(前県人会長)が実行委員長。同県人会は二〇〇二年の県人会創立五十周年にも母県から俳人を招いて記念句会が行われており、俳句活動は盛ん。
 池田童夢さん、栢野桂山さん、星野瞳さん、大熊星子さんが代表選者として出席し、総勢百人の俳句愛好者が集った。
 出席者は春の五句を無記名で投句、合計約五百句をまわしてそれぞれで選をした。
 移民や日々の生活をテーマに句が多い中で、紀宮さまのご成婚を受けて、喜びを詠んだ句も見られた。
 朝八時半頃から始まった大会は昼食をはさんで午後三時までおよび、参加者は歓談しながら俳句三昧の一日を過ごした。
 表彰式には翌日の記念式典のために来伯した県議ら関係者や、鳥取ブラジル会、鳥取ブラジル友好協会のメンバーも出席して、大会を祝福した。
 また、来伯できなかった鳥取俳句会会長からのメッセージが読み上げられ、鳥取交流センターで活動する砂丘句会の西谷南風さんは感極まった様子。
 「俳句人口は減っていますが私たちで頑張って盛り上げていきたい」と熱意を語った。
 各選者の特選は以下の通り。(入賞した全句は来週の文芸欄に掲載します)
 池田童夢選=首寄せて何語らふや葱坊主(吉田しのぶ)。
 栢野桂山選=心ふと遠く置く時花匂ふ(星野瞳)。
 星野瞳選=春愁や百寿の母に海隔つ(小西成子)。
 大熊星子選=移民果つ我が灰は春の野に撒けと(浜田一穴)。

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