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第11回ブラジル紅白歌合戦=96人熱唱 白組圧勝=「プロが歌っているよう」

2005年12月07日(水)

 今年は白組――。日伯音楽協会、ブラジル日本アマチュア歌謡連盟(NAK)(北川彰久会長)が主催する「第十一回ブラジル紅白歌合戦」が四日、文協大講堂で開かれた。コロニアの年の瀬の風物詩として定着したブラジル紅白。当日は立ち見が出るほどの賑わいの中、男女四十八組、総勢九十六人の歌い手が終日熱唱した。結果は白組が五度目の勝利を飾り、紅組との戦績は六対五となった。
 この日の出場者は、サンパウロをはじめサンパウロ市近郊、パラナ、マットグロッソ州各地から、それぞれの地区で推薦された歌い手九十六人。九部に分かれたプログラムで演歌やポップス、民謡、童謡など幅広い歌を披露した。
 舞台前方には四十六人の審査員。日系団体代表のほか、西林万寿夫在聖総領事もポンペイアの西村農校卒業式の訪問後、会場にかけつけた。
 今年は「若人讃歌」として、若者だけで舞台を進行する新しい試みも。歌の合間には、藤間流日本舞踊学校による舞台や和太鼓演奏、ヨサコイソーランなども披露された。
 紅組・岡田ケイラさんの「New York,New York」、白組・山尾レリオさんの「Last Call」で歌合戦が終了したのは午後八時。審査員、会場の投票の結果、白組が紅組に倍以上の差をつけて、五度目の勝利を飾った。
 西林総領事から白組にNHK会長旗を伝達。総領事は「目をつぶって聞くとプロが歌っているよう。レベルの高さに驚きました」と感想を語った。
 また、この日の最優秀歌手賞には、紅組の岡田ケイラさんが選ばれた。
 終了後は文協ビル展示室に場所を移し、記念の夕食会と忘年会が開かれた。北川会長は「十一年前に三十人ちょっとで始まった紅白歌合戦がだんだんと盛況になってきました」とその成長を振り返るとともに、「日本移民百周年に向け益々充実していくようがんばりましょう」と参加者に呼びかけた。

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