ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
密輸王の妻を逮捕=夫に代わり組織を指揮
2005年12月23日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】国内最大の密輸王と言われ、逮捕されて収監中の中国人ロウ被告の妻、ミリアン・ロウ容疑者が十七日、密輸取締法違反の疑いで連警に逮捕された。同容疑者は夫に代わり密輸組織を取り仕切り指揮を取っていた疑いで取調べられる。本人は容疑を否定している。
ほかに夫婦の長男にも同容疑で逮捕状が発行されたが現在逃亡中。しかし関係者によると二十二日に出頭するとのことで、これにより一家の親子三人が逮捕されることになる。
ミリアン容疑者は同日午前、夫が収監されているバウルー市の刑務所に面会に来た所を連警署員に逮捕された。当初は泣き叫び抵抗を試みたが、すぐに冷静を取り戻し、おとなしくサンパウロ市ラッパ区の連警本部に連行された。
収監中のロウ被告は昨年六月、当時の密輸疑惑を調べる議会調査委員会(CPI)の委員長買収工作で有罪となったが、今回の妻子の逮捕で新たに教唆の容疑が加えられる。連警によると、一年がかりの捜査で通称三月二十五日街のショッピングセンターで押収した一億レアル相当の密輸品を密輸した首謀者がミリアン容疑者であることが立件できたという。