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(9)ロンドリーナ会館売却

2005年12月28日(水)

 去年十一月に会館を売却したばかりのロンドリーナ文化体育協会(ACEL、鈴木勇会長)が、協会財政再建策として新会館を建設した。十一月十五日、同協会五十周年記念式典とあわせて落成式が行われた。新会館は、郊外カンペストレ地区十五アルケールの所有地内にある屋内ピッチング練習場を改装し建設した。
 会館売却の主な理由は、三世、四世の日系団体離れやデカセギに伴う会員減少、施設維持費問題などだった。一九三三年からロンドリーナ市中心に所有していた敷地面積二万平方メートルの会館をプロテスタント系の教会に売却した。一世たちが築き上げてきたこの会館は、北パラナの模範ともされてきた。会館売却は苦渋の決断だったが、将来のことを考えると良いという意見もある。
 市の中心を離れることによる施設維持の経費削減や広い土地による多数のイベント開催、付近の幹線道路開通計画などで活動をさらに活発化していきたい考え。これからの協会の在り方や経営手法も改革していくという新生ACELの今後の動きが大いに期待される。

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