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コラム オーリャ!

 新年第一週、サンパウロ市の椎の実学園とリンス慈善文化体育協会から、新年を祝った催しの状況が伝えられた。二つは日ブラジル歌斉唱と式後の親睦をパーティと呼んだほかは、すべてが違っていた。
 催しの名称は、リンスの場合「新年拝賀式」。御真影(天皇皇后両陛下お写真)開扉で始り、閉扉で終わる。日本では戦後消えたはずの御真影がまだ大事にされている。「東方遥拝」(東方は日本の方向)もまだ生きているし、新年の万歳は、出席者の胸の中では「両陛下万歳!」であったに違いない。
 椎の実学園は「新年祝賀会」。現在ではこの呼び方が一般的。冬休み中に学校に集まってきて、新年を祝うなど、日本では考えられない。生徒が音頭をとって「乾杯」する。プログラムは生徒本位なのが特徴。
 どちらもブラジル日系社会の「正月風景」だ。
       (神)







  06/01/13

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