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コラム オーリャ!


 中国船「天山海」が七日、業務を終えサンセバスチョン港を出港した。 
 市の衛生局は四日の入港を前に沖合十キロの地点で船内を検分、乗務員にSARSの疑いがないか、調べた。
 市内は「ESTADO DE ALERTA」と、警告が発せられ、衛生局にはマスクが準備された。
 が、現地からの情報によると、意外にも市民の反応は冷めたものだった。 
 本国を出港してから三十五日が経過、ウイルスの潜伏期間が十日だということを考慮すれば、患者の有無は既に分かっているはずというのが理由。
 それより、鮫の捕獲のほうが話題を呼ぶとか。一見すればこちらも、良いニュースとは言えなさそうだが、観光客が増えるのだという。
 この前向きな姿勢、大切にしたい。     (古)

03/05/08

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