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援協、活動の「原点」確認=「移住者保護」―今は高齢者支援=診療所も福祉部も手狭=浮上の可能性、本部建設案

2006年1月21日(土)

 原点に帰れ──。サンパウロ日伯援護協会(酒井清一会長)は、今年の事業活動を始めるに当たって、「移住者保護」という創立の趣旨を確認しあっている。コロニアがまだ貧しかった時代にあった相互扶助の精神が薄らいできているため。特に、人材育成に力を注いでいきたいという。援協総合診療所や福祉部は来訪者が年々増加し、スペースが手狭になってきている。首脳部たちは「何とかして、これに対処しなければならない」と懸念を表明。実現するか否かは別にして、本部施設建設案があることに含みを持たせる。今年初の定例役員会に先立って、名誉会長、会長、副会長に今年の抱負などを聞いた。
 酒井清一会長は「困窮した移住者に、温かい手を差し伸べるのが我々の使命。日本語で、きちんと応対していきたい」と拳に力を込めて語った。
 福祉部(八巻和枝部長)の〇五年度相談受付件数は七千七百七十八件。昨年(二〇〇四年、五千八十六件)に比べて、約五割も増えた。
 特に際立っているのが「高齢者」で、千七百十八件から三千四百三十七件と倍増している。内容は「老人ホームに入りたい」「独居で生活に困っている」など。一世を中心にした、コロニアの高齢化問題が深刻さを増していることを数字で示している。
 「診察や相談をやりっぱなしで終わり、向こうから電話がかかってくるのを待っているのではダメ。もう少し、アフターケアーも充実させたい」(酒井会長)。
 そのために職員の質の向上は欠かせない。援協はコロニアを基盤にしているということも伝えていく必要がある。首脳部は「高齢化は、絶対になくならない問題ですから」と口をそろえた。
 来訪者へのサービスという意味では、総合診療所や福祉部が手狭になってきているのも課題だ。「援協にきても、座る場所さえなかったら困ります」。必要に迫られて、将来的には本部施設建設案が浮上してくるかもしれない。
 あくまで夢の話だとした上で、会長・副会長が非公式に意見交換することもあるという。
 「地下で、患者さんに応対するのは失礼ではないか」と和井武一名誉会長。野村次郎第二副会長は「地下鉄サンジョアキン駅からみると、坂の下にある。お年寄りには、きつい場所だと思う。友好病院の分室のようなものがセントロにあれば」と明かす。

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