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大にぎわい=アスンシオン=農産物市これぞ「地産地消」=パ国、中核を担う=日系栽培者たち

2006年1月27日(金)

 パラグァイの首都アスンシオンの中心街にあるショッピング・センター、その屋内駐車場が毎週火曜日、農産物市場となって大いに賑わいを見せている。AGRO SHOPPINGだ。今年七年目を迎えて、ますます好調。ここは、近郊農家が野菜、果物、ハチミツ、キノコ、チーズ、生花、ワイン、牛乳、薬草、コメ、大豆、小豆、バン、その他さまざまな新鮮農産物と加工品を展示即売するパラグァイ版「地産地消」の現場だ。
 その中核を担っているのが日系農家なのが特徴。中堅者の一人、柴田隆一さん(福岡県、東京農大卒)は説明する。「われわれはずっと前からアスンシオンで直売をやってきた。旧アスンセーナ農協、今は合併してコルメナ・アスンセーナ農産業協同組合(CAICA)が核となっている。われわれの直売方式に興味を持ったこのショッピング・センターの経営者が、駐車場を提供するから、と申し出てきた。ここはショッピング・センターの一階だから、雨が降っても大丈夫。普段でも多くの人々が集まる。アグロ・ショッピングは今では市民生活に密着して、金額はいえないが、売上高は物凄い。このような産地直売方式はブラジルでもあまり例がないのではない」。
 CAICAの有志五名―柴田隆一(福岡県)、木村岩夫・藤夫兄弟(長崎県)、堤田昭次(熊本県)、竹崎君代(熊本県)―の共同店舗面積は会場で一番広い。消費者の健康志向も進んでおり、常連客が絶えない。
 全品が自慢の自作農作物だ。『おいしく、安全なものを』がわれわれのモットーです、と柴田さん。ただ一人の女性メンバー・竹崎君代さん(73)は「七人の子供が育ったので、こうして頑張っているのです。お客さんに喜ばれると、ますます元気になりますよ」、と忙しいのを楽しんでいるような雰囲気だ。
 会場ではパラグァイ人はもとより、中国系、ドイツ系なども、火曜日午前七時から午後九時までの長丁場を頑張っている。AGRO SHOPPINGは、アスンシオンの観光名所の一つになりそうな勢いだ。
 今年、パラグァイは日本人移住七十周年を迎える。推定人口五百万人の中で、一万人に満たない日系移住者が随所に見せる貢献は誇らしい。

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