ホーム | 日系社会ニュース | ブラジル日本鉄塔=律儀で温かい=元社長=元社員9人を日本に招待

ブラジル日本鉄塔=律儀で温かい=元社長=元社員9人を日本に招待

2006年2月2日(木)

 「ブラジル日本鉄塔」という会社が、七〇年代、ブラジルで事業展開していた。鉄塔の設計、製造、設備を担って業績をあげていた。当時の社長、有田哲哉さん(東京青山在住)が、当時の社員九人を日本に招きたい、とこのほどアルファインテル南米交流社を通じて、申し入れてきた。九人が、妻、夫を得ていれば、夫婦を招待するという。
 招待状によれば、招待(案)は八日間。旅券の取得、日本、米国のビザ費用、航空運賃、ジャパン・レイルパス、日本滞在中のホテル、食事、観光費用のすべてを有田さんが負担するという。
 元社員のなかには、非日系人の秘書や運転手も含まれている。在社勤務一年の人もいる。長くて四年ほど。日本鉄塔が足掛け五年ほどで撤退を決めたからである。有田さんの在伯年数は四年であった。ブラジルの印象が濃縮されて極めてよかったようだ。帰国後、九〇年代の終わりに、一度来伯して、元社員たちと旧交を温めている。
 今回、アルファインテル社に伝えた意向によると、招待の動機はただ「在伯四年間にお世話になった方々を日本に招待したい」。ブラジルに出掛けてお礼をしたいが、八十歳を越え「長旅は無理なので、みなさまに来ていただきたい」。
 アルファ社は、意向を受けて、東京、熱海、箱根、京都の観光を取り入れた日程(案)を作成し、元社員たちに送付してきた。実現は、来る六月の予定だ。

image_print