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「腐乳は原因ではない」=中国人女性食中毒死事件

2006年2月17日(金)

 【既報】中国人女性がボツリヌス菌中毒で死亡したとされる事件で、問題の腐乳を売ったとされるリベルダーデ広場の中国系食材店から市衛生当局が没収した同商品からは、ボツリヌス菌が検出されなかったことが分かった。
 これは調査にあたったアドルフォ・フッツ研究所が明らかにしたもの。昨年末に、中国人一家四人がボツリヌス菌に感染して、七十四歳の老婆が亡くなったっていた。
 本紙の取材に対し、サウーデ区の衛生コーディネータ―、マルコ・ヴィジラット氏は「ボツリヌス菌はなかったが、菌類、着色料が検出されており、食用には適していない」とコメントした。
 感染源が腐乳ではないと判明したことにより、亡くなった女性が住んでいたブタンタン区などを含めた別の可能性が俎上に上がっている段階だ。同様に、なぜ「TOFU」が原因として広く報道されたのかを究明する見通し。

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