ホーム | 日系社会ニュース | サンパウロ市が土地提供の申し出=県連は委員会作り仔細検討

サンパウロ市が土地提供の申し出=県連は委員会作り仔細検討

2006年2月22日(水)

 県連がサンパウロ市役所から土地提供の申し出を受けていることが明らかになった。メトロのリベルダーデ駅にほど近い好立地。県連執行部は十七日の臨時代表者会議で案件を報告。討議の結果、今後、県連内に委員会を設置して詳細を検討していくことで合意した。
 提供の申し出を受けた土地は、リベルダーデ区ジャセグアイ街沿いの市有地で、広さは約六百平方メートル。以前は駐車場として利用されていた。
 中沢会長によれば、認められているのは該当地の使用権。現時点で市側からは、侵入や不法占拠などがないよう土地を管理する条件が出ているという。
 会議の席で土地提供の概要を報告した中沢会長は、「(申し出は)もったいない話。日系社会の財産として利用できれば」と考えを語り、市側と交渉を進めることについて出席者の賛同を求めた。
 これに対して出席した県人会代表からは、侵入対策など土地管理にかかる費用や、提供を受けることで県連が負う法的義務などを危惧する意見、土地の具体的な利用法を問う意見もあった。
 中沢会長は、現時点では該当地に何かを建築する義務はないことを説明した上で、他団体を含めコムニダーデの活動の場として活用することも可能との考えを示した。
 最終的にこの日の会議では、専門家を交えて土地の使用に向けた手続きを始めることで合意した。今後は手続きと並行して、県連内の委員会で検討される見通しだ。

image_print