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オザスコ文協=五十年誌『たいまつ』刊行=500部を記念会で売り切る

2006年3月11日(土)

 オザスコ日伯文化体育協会(平塚修会長)は、同文協創立五十周年記念誌『たいまつ』の刊行記念パーティーを八日午後七時から、バルエリ市のアルファヴィレにある「エスパッソ・タカオカ」で開催した。関係者約三百人が集まり、同文協の明るい将来を確かめ合った。
 オザスコ日系の将来を照らしたいとの思いから、「たいまつ」と名付けられた同誌は、創立の経緯、運動部や日本語学校の歴史が、ふんだんな写真と共に説明されている。日ポ両語で書かれており、三千部刊行。
 今年姉妹都市提携三十年を迎える三重県津市の紹介、オザスコ在住の七百家族の構成や出身地、連絡先なども約百七十頁にわたって記載されている。
 特筆すべきは四百ページ近い記念誌に広告が一切入っていないこと。高清名誉会長と平塚会長が「内容を重視し、読めるものにしたかった」と語るほど、会員たちこだわりの一冊に仕上っている。
 パーティーはカクテル形式で進行された。歴代文協会長を始め、ジョゼ・バルボーザ・コエーリョ市議会議長、バルエリ、イタペヴィなど地元文協の代表者も顔を見せ、多くの人が同文協の歴史を振り返った。
 長年同文協で日本語教師を務めた柿嶋貞子さんも出席、かつての教え子たちに囲まれ、昔話に花を咲かせていた。
 この日「たいまつ」は約五百部を販売。サインを行う高清名誉会長、平塚会長、編纂に携わった中野光雄日本語編集長らの席の前には、長蛇の列ができていた。
 記念誌を希望の方はオザスコ日伯文化体育協会(電話=11・3684・0904)まで。

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