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愛知県=日系2人を逮捕=日系ブラジル人刺殺容疑で

2006年3月14日(火)

 昨年十二月二十九日に愛知県豊川市で、日系ブラジル人のビデオ店経営者、エメルソン・タノウエさん(33)が刺殺された事件に関して、九日に県警捜査本部は、日系人二人を殺人容疑で逮捕した。二人ともマエカワさんの知人で、同県豊橋市在住の工員、ファブリーシオ・ロジェリオ・アバレシード(32)、妻のルシネイア・ケイコ・ハヤシ(36)の両容疑者だ。
 エメルソンさんは、息子(11)と知人女性(20)と三人暮らし。ハヤシ容疑者が共謀して息子と女性をレストランに誘い出し、そのすきに、ビデオ編集につかっていたマンションの一室で、アパレシド容疑者がエメルソンさんの首や胸など三十カ所を刃物で刺すなどして殺害した疑い。十日付け読売新聞によれば、捜査本部は女性関係のトラブルが原因とみて追求している。
 一方、エスタード紙十日付けは、エメルソンさんには妻マーラ(31)がおり、二人目の子どもを出産するために昨年十一月に帰伯していた。エメルソンさんは被害当時、二十歳の別の女性と住んでいたと、親戚筋の話として同紙は伝える。
 同親戚によれば、エメルソンさんはサンパウロ州ノロエステ地方ペナーポリス市出身の二世。十九歳でデカセギにいき、在日十四年を数える。二年以内にブラジルへ戻るつもりがあったという。金属工として工場労働した資金で、三年前にブラジル人コミュニティ向けのビデオ店をはじめていた。

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