ホーム | 日系社会ニュース | 囲碁の鳴沢八段、指導に=「ブラジルの若者たち有望」

囲碁の鳴沢八段、指導に=「ブラジルの若者たち有望」

2006年3月24日(金)

 日本棋院から二十一日、鳴沢泰一・八段が、囲碁を指導のため来伯した。およそ一カ月、日本棋院南米本部会館(Dr ファブリシオ・ヴァンプレー街116、電話11・5571・2847)を足場に指導する予定。二十二日午後、南米本部の平松幸夫副理事長、村井修副理事長、烏山久夫理事らとともに、あいさつに来社した。
 同八段は、五六年東京都出身、七八年入段、九八年八段、、七九年大手合第二部優勝、八八年第十三期新人王戦準優勝。
 日本棋院からブラジルの南米本部に指導者が派遣されたのは四年ぶり。強い要請が実った。南米本部は「腕におぼえのある人も、一般の初心者も遠慮せずに指導を受けて下さい」と呼びかけている。また、現在進行中のブラジル囲碁名人戦の解説もしてもらえるものと、役員たちは楽しみにしている。
 鳴沢八段は、着聖早々、パソコンで強くなった若者たちを指導した。感想は「なかなか強い。基礎的な面を学べばもっと強くなる。伸びる余地十分」。
    ◇  ◇
 第二十七回囲碁アマ世界選手権大会(日本棋院、日本航空共催、五月二十八日~三十一日、佐世保市で開催)にブラジル代表として、アマロ・デ・ソウザ・アレシャンドレさん(17、FIEB高校在学中)が出場する。棋院南米本部の予選を勝ち抜いたもの。アマロさんは、アマ六段、囲碁歴三年、主としてパソコン対局で腕を磨いてきた。最近は南米本部に顔を出し〃古株〃の人たちをよく負かしているという。
 世界大会の参加は六十五カ国(代表は一カ国一人)。烏山理事は「別格のように強い中国、韓国、日本など十五カ国の代表の次くらいに入れば」と期待している。

image_print