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JH=「シュラスコに日本酒を」=大和川酒造店が日本酒講演=約130人が酔いしれる

日本酒について説明する佐藤社長と通訳を務めた唎酒師の飯田さん

日本酒について説明する佐藤社長と通訳を務めた唎酒師の飯田さん

 「日本酒はどんな料理にも合う。塩気が強い料理にも負けない味なんですよ」―約230年前から続く老舗・大和川酒造店の佐藤和典取締役社長(61、福島県)がそう力説すると、参加者らは確かめるように口に運んだ。ジャパン・ハウス(マルセロ・マトア・アラウージョ館長、以下JH)主催の講演会「酒の美味しさと美しさ」が先月26日に同館で行われ、約130人が来場した。日本酒の美味しさに酔いしれつつ製造手法や味わい方を学んだ。

日本酒を試飲する来場者ら

日本酒を試飲する来場者ら

 大和川酒造店、ニッポン・ベビーダス社(川添博社長)、福島県人会(今井マリナ会長)が協力。唎酒師(ききざけし)で、輸入日本酒を扱う酒屋「アデガ・デ・サケ」を経営する飯田龍也アレシャンドレさんが通訳を務めた。
 大和川酒造店は1790年に創業し、福島県喜多方市に蔵を構える。自社で水田を持ち、米作りから酒造りまで一貫して行う酒蔵だ。万年雪を頂く霊峰飯豊山の伏流水を仕込み水とし、「弥右衛門酒」などの銘酒を生み出している。特に「大吟醸弥右衛門」は、全国新酒鑑評会で8年連続金賞を受賞してきた。
 講演会で佐藤社長は、1年間の酒造りの様子を写真を見せながら説明した。「米を収穫して初めてその年の酒造りをする時に、成功と安全を祈るために神社へお参りに行くんです」という昔からの習わしに、来場者は興味深そうに頷く。

佐藤社長(中央左)と武藤さん(中央右)を囲んで集合写真

佐藤社長(中央左)と武藤さん(中央右)を囲んで集合写真

 さらに杉の葉を集めて玉状にした「杉玉」について「春に作った緑の杉玉が枯れて茶色がかってくる。これが酒の熟成の具合を物語る」と説明すると、来場者は不思議そうに写真を見つめた。
 試飲会では純米大吟醸スパークリング、大吟醸辛口、純米辛口、本醸造寒造りの4種類の「弥右衛門酒」を提供。茎わかめ、のり天等の塩気が強いお摘みと共に味わった。試飲しながらの質疑応答では、「米は全て無農薬なのか」「地方によって好まれる酒の味はあるのか」等の質問が飛び交った。

仲間と来たシケイラさん

仲間と来たシケイラさん

 「水が特別と言っていたが、どう特別なのか」という質問には、「飯豊山の水は、鉄分がまったくない花崗岩によってろ過されている。その水を使うと、酒も柔らかい優しい味になるんです」と回答し、日本の自然の豊かさを説いた。
 参加者のチアゴ・シケイラさん(24)は、漫画を読んで日本文化が好きになり、現在はブラジル日本文化福祉協会青年部に所属している。日本酒の試飲では大吟醸辛口、本醸造感造りが特に気に入り、「甘くて重すぎず、自分の口に合った。ブラジルで販売しているならぜひ購入したい」と語った。


□関連コラム□大耳小耳

 大和川酒造店の佐藤和典取締役社長によれば、現在最大の輸出先がブラジルなのだとか。「関係者の皆さんのお陰。輸出している酒の6割が伯国に行き、年間2万本輸出している」と語る。伯国で最も人気なのは「純米辛口弥右衛門」。キレと旨みが絶妙のバランスで、「シュラスコやフェジョアーダ等の脂っこい料理にも負けないお酒」と佐藤社長は自信たっぷり。そんな同社の日本酒は、ニッポン・ベビーダス社、福島県人会、アデガ・デ・サケ等で購入が可能。一度味わってみては? そのうち、ブラジル人から日本酒のうんちくを聞かされる時代になりそうだ。

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