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2006年3月30日(木)

 主要閣僚六人が訪日したら首都はガラガラか。なお、フルラン開発相はデジタルTV問題とは別に、エタノール輸出交渉の関係ですでに訪日が決まっていた。一行が韓国に立ち寄るのは、同国が採用した北米方式を視察するためとの話もあるが、技術的な問題から、同方式は事実上候補から外れているとの声も。サムスン、LGらの韓国系企業が近年活発に投資しており、それを促進する意味合いが強いのかもしれない。
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 農業分野での貢献が認められた日系人に送られる山本喜誉司賞も今年で四十一回目。昨年から選考委員会も立ち上げられ、記念誌発行などの事業も検討されている。今年からはさらに多くの農業者を顕彰しようと、選考基準の見直しが図られた。日系社会の源流はあくまでも農業。百周年を二年後に控えた今、過去を振り返り、足元を見直す意味でも同賞選考委員会の活発な動きに期待したい。
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 日系人の定住審査を厳格化―という記事(二十九日付七面)が出た。デカセギに行く場合、二世に与えられる「日本人とその配偶者等」資格と、三世とそのブラジル人配偶者および二世のブラジル人配偶者に与えられる「定住者」資格の二種類がある。今回の厳格化は、なぜか「定住者」に関してのみ。二世は犯罪を起こさないと信用しているのか? 二世がデカセギに行く場合、本人は今まで通りだがブラジル人妻には無犯罪証明が必要に。「これは人種差別だ!」と総領事館に怒鳴り込むブラジル人も出てくるかも。

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