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『移民の歩み』を日ポ両語で=進藤次夫さん出版パーティー

2006年4月7日(金)

 進藤次夫さん(77、秋田県)の三冊目の著書出版を祝うパーティーが一日、秋田県人会館で行われ約七十人が集まった。刊行されたのは『ブラジル日本移民の歩み』とポ語版『Passos da Imigracao Japonesa no Brasil』の二冊。値段はともに三十五レアル。発起人は秋田県人会と南米産業開発青年隊協会。
 石川準二・秋田会長は「本人の希望でこじんまりした会にしようと思ったがこんなに大勢が御参集くださり、驚くと同時に、進藤さんの人柄を思わせます」とあいさつ。牧晃一郎・青年隊会長も「いい本だからぜひ買って」と薦めた。
 生長の家から税田精七理事、県連の中沢宏一会長、ウイリアン・ウー市議、さらに野村アウレリオ市議も姿を現し、「若い世代に移住者の汗と涙と血の染み込んだ歴史を教える素晴らしい本。移住史を残してくれありがたい」と賞賛した。
 同氏が会長をつとめたビラ・モラエス文化体育協会の武田精一会長も「本出版は文協の名誉です。さらにご活躍を」とエールを送った。
 進藤さんは知り合いの二世婦人から、子どもから勝ち負けについて聞かれたがまったく知らなかったという話を聞き、「ポ語で移民史を残さなくては」と一念発起。先にポ語版を刊行し、それが評判を呼んで日本語版も出すことになったという。「なあに、先人がまとめたものをさらにまとめただけよ」と謙遜。『ゴマンの曠野』(九六年)などの著書もある。
 今回は日ポ両語とも一千部を印刷。ほしい人は秋田県人会(11・5573・4107)まで連絡を。

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