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100周年=次々に伯字紙日本特集=サッカー交流にも焦点

2006年4月8日(土)

 百周年を二年後にひかえ、ブラジル社会側からの関心も高まりを見せている。今年の六月もエスタード紙とタルデ紙は「日本移民百周年に向けて」別冊の発行を予定し、ブラジル外務省広報誌「マルカ・デ・エッセレンシア」も特別号の取材が四月末発刊を目指して進んでいる。
 企画編集を請け負っているK・TOYAMAコミュニケーション社の遠山景孝代表は、「七〇年代以来の日本からの投資ブームになりそうな動きが出てきました」と分析している。
 エスタード紙では六月五日に約三十二万部の特集を印刷する予定。金城セルソ編集長も協力している。サッカーW杯直前とあって、日伯サッカー交流にも焦点を当てる。日本代表監督ジッコへのインタビューはもちろん、オスカール、カレッカなど日本で活躍した有名ブラジル人選手も扱う予定。
 加えて、日本からの進出企業が続々と大型投資を進めている状況をレポート、さらに創価学会、世界救世教、PL、大本教、生長の家などの進出宗教も特集。
 また、デカセギ現象の中でも、日本に進出するブラジルの銀行、ペトロブラス東京責任者カワカミ・オズワルド氏ら進出企業の日系重役など、経済交流が活性化している様子も描く。
 一方、ブラジル外務省広報誌では「二〇〇八年、百周年で強化される日伯の絆」というテーマで、特別号が四月末に日ポ併記で刊行され、主に在日ブラジル公館から二万部が配布される。
 発刊のタイミングの一つは、エタノール交渉に赴くフルラン開発相の訪日だ。デジタルTVに関しても他三大臣が視察に訪れることから、昨年五月、大統領訪日時以来の高レベル交流となる見込みだ。執筆を担当するのは、ガゼッタ・メルカンチール紙前編集長のジルセウ・ブリゾーラ氏。

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