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東西南北

2006年4月25日(火)

 数十年間に渡り北東部出身の人々が増え続けてきたサンパウロ州だが、昨年初めて減少に転じた。転入者四十万人に対し転出者は四十五万七千人。大半が四十五歳以下。北東部出身者の失業率は一八・三%と全国平均のほぼ二倍、就職できても六七%は最低賃金しか手にしていない。
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 サンパウロ市中央区で二十日午後、二〇〇〇レアルを奪った四人組の銀行強盗が逃走の途中、市民警備員らと撃ち合いになり、警備員とホームレスの二人がけがをした。犯人らは路上に盗んだ金をばら撒き、それを拾おうと群がった通行人で現場は混乱。二人は逮捕され、二人は逃げた。
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 サンパウロ市西部モルンビー区で二十二日未明、十七歳の少年が口論の果てに母親(34)の首を絞めて殺害した。母親がナイフで自分を刺そうとしたため首を絞めたと少年は正当防衛を主張。二人は日頃から少年の成績をめぐり言い争いが絶えなかったという。
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 乳がんの抗がん剤レトロゾール(別名フェマラ)が、女性ホルモン分泌に効果があると妊娠促進剤に服用されている。しかし、製薬会社(Novartis)は同剤の服用が胎児の心臓や消化器官、骨の組成に悪影響を及ぼすと警告した。衛生監督庁(Anvisa)も妊娠促進剤としての服用は認可していない。にもかかわらず、妊婦に注意を怠る医師が多いという。国内では一九九七年から大量に販売されているが、抗ガン剤としての服用のみを呼びかけている。
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 二十四日から高齢者向け無料の風邪予防注射がもよりの保健所や病院で始まった。五月五日が最終日になるからご注意。

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