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大耳小耳

2006年5月3日(水)

 二十九日の百周年協会の定期総会に引き続き行われた臨時総会で「樹の会」発起人であり、日本語センター代表の諸川有朋氏は理事会役員選挙に関して、「副理事長団体数を引き上げるなど今の執行部のやり方はおかしい。民主的とはいえない」と厳しい調子で批判。これに対し、原田清選挙管理委員長は、「(引き上げは)『副理事長団体数は五から五十を認める』との協会定款に則ったもの。民主的に決議することを趣旨としたもので、決して他シャッパの提出を妨害するものではない」と反論。昨年六月の文協選挙から続く両者のしこりは大きく固い。
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 石油の値段が上がれば、北海道の洋菓子屋が困る――。まるで「風が吹けば桶屋がもうかる」のような話だが、札幌テレビ放送サイトによれば、二日にそのようなニュースが流れた。世界的な原油価格の高騰により、石油の代わりになるブラジルのエタノールの引き合いが多くなり、本来は砂糖の生産に向けられるサトウキビまでエタノールにされている。そのため砂糖の値段が二〇%も上がっているので、日本の洋菓子屋が困っているとか。
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 ロンドリーナの釣堀では、客が〃残した〃チラピアの「皮」を「革」に加工して売り、経営者がいい儲けをしているそうだ。日系人はたいてい三枚におろさせてフィレだけ持ち帰る。食べるだけでいいというわけだ。釣堀側は、皮を水洗いし陰干し、蒸気をかけ乾燥、アイロンでのして革にする。これが1×1メートル、二百レアルで皮革加工業者や手芸品製作業者に売れるというウソのような話。まぁ量がまとまらないとできないのだが。

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