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初めての公開討論会=帰伯逃亡デカセギ問題扱う

2006年5月5日(金)

 伯日比較法学会(渡部和夫理事長)主催の、帰伯逃亡デカセギ問題に関する法律専門家による公開討論会が今月十六日午後七時から、文協二階で行われることになった。
 日本で犯罪をおかして帰伯逃亡するデカセギが増加し、静岡県浜松市などが積極的にこの問題をとりあげ、北脇市長から要請状を受け取ったことを受け、今回開催される運びになった。
 コーディネーター役の弁護士、原田清さんによれば、同学会はすでに二回の準備会合をかさね、このたびの公開討論会となった。「ブラジル憲法で禁止されている自国民の外国への引渡しではなく、二国間の司法共助のあり方に関する検討になる」という。
 日本で犯罪を行って帰伯逃亡したデカセギを、国内刑法で代理処罰するための具体的な手続きの検討や、プロセスの簡素化などについて専門家が話し合う。
 すでに以下の専門からの出席が予定されている。同学会役員から大原毅氏、二宮正人氏、ハナダ・ネルソン氏、ヨシダ・サムエル氏ら。さらに連邦最高裁判所のシジネイ・サンシェス氏、連邦高等裁判事のヨシダ・コンスエーロ氏、上級検察官のシムラ・セルジオ氏、同オカムラ・ユリカ氏、上級検事のイシダ・ワウテル氏、裁判官のキナシ・シュウジ・エジソン氏ら。

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