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70年余の伝統、コクエーラ運動会=サンパウロ市から子孫里帰り参加

2006年5月12日(金)

 コクエーラ農村日本人会(渋谷仁会長)主催の第七十回目の運動会が、去る四月三十日、同会敷地内の運動場(モジ・サレゾーポリス道路九・五キロ)で開かれた。
 当日の天気は最高の運動日和。この日を楽しみに、普段サンパウロ市で働いている息子・孫の世代も会場へ集まり、総勢二千人を超える人で賑わった。
 競技は百メートル走、宝探し競争、ゲートボールやリレーなど多種にわたって行われた。「競い合うのが目的ではなく、みんなで楽しみながら、運動するのが目的です」と渋谷さん。参加者には笑顔が溢れていた。
 コクエーラの運動会は一九三〇年から旧天長節に合わせて始まった。四一年~四七年は戦争の影響で開催されなかったが、その後は毎年開催されてきた長い歴史を持つ。
 渋谷さんは、五十年以上運動会の運営に携わってきた。「コクエーラ運動会は地域の人たちが毎年楽しみにしている一大イベントです。伝統として必ず続けていきたいです」と、運動会を次の世代へも受け継いでいきたい意向だ。

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