ホーム | 日系社会ニュース | 「神戸移住センターの7日間」=神戸で展示=移民宿からの勧誘手紙も

「神戸移住センターの7日間」=神戸で展示=移民宿からの勧誘手紙も

2006年5月16日(火)

 旧神戸移住センターの移住資料室で、第十回展示を行っている。展示の題は「心はブラジルへ、神戸移住センターの七日間」。日伯協会(神戸)の『O BRASIL』編集の黒田公男さんによれば、旧神戸移住センターを保存、活用して『国立日系人会館』に移行するために「こんな活用方法があるよ」と実践的に行っているのが、移住資料室の開設。
 展示の一つは、戦後の六〇年、同センター内の移住者を撮影した芦屋市の古川晶子さんの写真二十点。
 三七年二月のらぷらた丸便の人たちの移住センターにおける一週間のスケジュールの展示もある。黒田さんは「ブラジルのことをほとんど知らずに移住する人たちは、どんなことをし、何を考えていたのか、の片鱗を読み取ることができるだろう」といっている。
 展示にはまた、移民宿からの勧誘レター(手紙)がある。神戸港から外国に移住する人たちが、移住センターができるまで宿泊した、港に近い移民宿が「うちに泊まって下さい」と誘ったのである。昭和初期には岩国屋など十数軒が盛業していた。
(『O BRASIL』から)

image_print