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大耳小耳

2006年6月8日(木)

 デジタルTV方式の選択に関して、六日現在でブラジリアの日本大使館には「日本方式を選択しました」とのブラジル政府からの連絡は入っていない。どうやら伯字紙および一部の政治家が組んで、日本優位情報を故意にリークしているようだ。日本方式選択の調印式を今週中に行うとの報道もあったが、正式にはよくわからない。ジルベルト・ジル文化大臣はすっかり欧州勢の代理人を任じ、来年まで選択を延期したほうが良いとの講演。政府内でまったく統一が取れてない状況だ。やっぱり未決定のままコッパ突入か。
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 結構(けっこう)づくめの昼食会だった。さきごろ、レジストロ文協の男性会員たちが、同地方の連合婦人会、文協婦人部のメンバーを招いて、自分たちだけでご馳走をつくった。日ごろの感謝をこめたもてなしだった。婦人たちの採点は満点の百点だったそうだ。今後も婦人部に頑張ってもらうために「その手でいこう」と、ほかの文協も大いに真似すべし、だ。
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 国連の発表によれば国外在住者は全世界で一億九千百万人、二億人に近い。われわれブラジル在住者もその一人であり、この数字にはデカセギや移民、留学生、駐在員らも入る。地球の総人口が六十四億人だから単純計算なら、なんと三十二人に一人は国外に住んでいる。学校なら一クラスに一人はいる勘定だ。昨年の国外在住者が母国送金した金額は二千三百二十億ドル(約二十三兆三千四百億円)というから、世界の第二の経済大国・日本の国家予算(約八十兆円)の三分の一の規模。当然、ブラジルよりはるかに大きい。すごい時代になったものだ。

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