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食べた魚=2日間で250キロ余=拡充するレジストロ寿司祭

2006年6月14日(水)

 第十一回レジストロ寿司祭が、レジストロ日伯文化協会、レジストロ市、レジストロベースボールクラブ(RBBC)、サンパウロ州立大学(UNESP)の共催により、十日、十一日にエスポヴァーレ会場で行われた。今年は初めて二日間にわたって開催。期間中は八千人が会場を訪れた。
 刺身やマンジューバ、タインニャ、マグロなどの握り寿司、彩りのきれいな巻き寿司が用意され、新鮮な素材に訪問客は舌鼓をうった。
 十日午後七時半すぎに行われた開会式には、高橋国彦文協会長や、佐久川マリオRBBC会長など、主催団体代表のほか、クロビス・ビエイラ・メンデス市長やアルナルド・マデイラ下議、マルセロ・ブエノ州議ら多数の来賓が出席。サンパウロからも二人の市議が訪れた。
 ステージでは和太鼓や民謡、タップダンスなどのショーが催され、ステージ前の席は声援を送る観客でいっぱいだった。
 エスポヴァーレ会場で行われるのは今年が二回目。約三百人のボランティアが参加。会場清掃に市が協力するなど、地域が一体となって祭を盛り上げた。
 一週間かけて用意したという会場では、十五人の和服女性が入り口で出迎え、巨大な赤い和傘、千羽の折り鶴や、ちょうちん、日本画を思わせる影絵などで飾られた会場は、華やかな雰囲気を作っていた。
 十三年前に約千人を集め、セントロのベースボールクラブで行ったのが始まり。高橋会長は「寿司祭が年々有名になり、人が増えてレジストロだけではやりきれなくなってきた。リベイラ連合の参加もあって、それぞれの街の特色を生かして協力してくれる」と嬉しそうに話す。イタリリの沖縄そばがいい例だ。
 「コッパの影響と日曜の午後に天気が崩れたこともあって来場者数は伸び悩んだ」そうだが、二日間で刺身と寿司に使われた魚は二百五十キログラム以上。
 「レジストロは共同して助け合うの。最後まで皆でがんばった」と婦人部の柳生てるゑさんは忙しいながら、無事に祭が終わったことに満足そうだった。

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