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節目続く〝移民のふるさと〟=今年はリンス入植90周年=11月に式典、記念誌編纂も

2006年6月15日(木)

 リンスにゆかりのある人は是非、参加を――。
 リンス文化体育援護協会は、日本人入植九十周年記念祭典(森マリア実行委員長)を十一月十二日、同文協会館で開催する。
 安永和教文協会長、中村平八副会長、母倉幸夫会計理事、西沢道幸評議員会長が八日来社、リンスにゆかりのある人を始め、多くの人の参加を呼び掛けた。
 式典当日となる十二日は午前八時から仏式追悼法要、記念式典に続き、約八十人の高齢者に対し、敬老者表彰を行う。約千人の参加者を見込んでいる。
 多くの余興を盛り込んだ祝賀会も準備、「ゆかりの人たちと交流を暖め、思い出話に花を咲かせたい」と安永会長は呼び掛ける。
 戦前、戦後を通して、ノロエステ地方の代表的日系集団地だったリンス。
 現在、同地に住む日系人は約八百家族(文協会員家族は四百家族)だが、リンスで開拓生活を送った人は数多い。西沢副会長は「昔はそりゃあ、すごいもんでした」と振り返る。
 近隣の平野植民地は昨年、〇八年には、プロミッソンが入植九十年。〃移民のふるさと〃ノロエステ沿線都市は、それぞれに大きな節目の年を迎えている。
 なお、式典当日までの発刊を目指し、入植九十周年記念誌の編纂が行われており、文協敷地内に日本庭園を造成する計画も進める。
 式典の前日、十一日には市内サント・アントニオ大聖堂で追悼ミサが行われる。
 詳しくは同文協(電話=14・3522・3855)まで。

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