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強盗2人、現金8万レ強奪=サンパウロ市南部=不動産売買の現場で

2006年6月22日(木)

 不動産売買の現場に、強盗が侵入──。日系人男性がサンパウロ市南部のシダーデ・アデマ―ル区に所有する家屋(十八万レアル)の売買契約を非日系人男性と交わした。先ごろ、同区内の不動産屋で手付金八万レアルを現金で受け取とうとした瞬間に、強盗が押し入り全額奪って逃げた。
 被害者の知人によると、家屋を売ったのは、日系二世の男性。洗濯屋を営んでいる。一年前から交渉を続け、このほど話がまとまった。
 手付金八万レアルのうち、半額の四万レアルは小切手で支払う予定だった。タンス貯金で賄える額だったといって、買い手の非日系人男性が現金で渡すことにしたという。
 強盗は二人組。一人が事務所内に侵入、もう一人が玄関先で見張り役になった。知人は「犯人は、手付金の受け渡しが行われている室にまっすぐ向かった。あらかじめ、知っていたのではないか」と語り、計画的犯行だとほのめかす。
 室内には売り手と買い手、不動産業者の三者がおり、事務所には約十人が勤務していた。犯人が逃走する時に、従業員一人が殴られて軽傷を負った。 
 警察当局による捜査が進められている。支払いが完了していなかったため、三人のうち誰が損失を被るかで、もめているという。

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