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東西南北

2006年7月6日(木)

 地元で選挙運動に熱を入れるため、十月一日の総選挙まで上下両院議員は事実上、月に三日しか働かないことになった。両院議長と各党リーダーらは四日、表決は八月と九月第一週の火曜日から木曜日までに行うと決定。それでも月給一万二八四七レアルは変わらない。
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 サンパウロ州連邦裁判所は四日、電信庁が一二〇日以内に全国すべての刑務所で携帯電話の通信ができなくなる措置を取るよう決定した。同措置は犯罪組織による襲撃がひどい州を優先、決定に従わない場合は一日当たり罰金五〇〇〇レアル。
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 サンパウロ州カラグアタトゥーバ市で三日、三歳の弟を溺死させた容疑で十八歳の少女が逮捕された。捜査当初は事故と証言していたが、後になって少女は、日頃から弟の態度にむかついていたため、テニスシューズの紐で両足をしばり、弟を川に投げ込んだと供述した。
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 サンパウロ州モジ・ミリン市で三日夜、現金輸送車二台が十二人の男に襲撃され、銃撃で警備員一人が死亡、七人がけが。強盗らは何も盗らずに逃げた。
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 サンパウロ市で手抜きのため工事停止を命じられた建築物が二〇〇六年だけで三一六件ある。トップはラッパ区の五十九件、続いてイタクエーラの五十件。ほとんどは建築許可を待たずに工事を開始したか、無断で改造したもの。どれも違法と知っていて工事を始める。監督官がやって来ると話し合いで解決するのが、ブラジルの習慣という。監督官の買収を計算に入れて計画を実行するのが、ブラジル建国以来の慣習で、監督官の買収は永遠に続くといわれる。汚職の告発がそれを証明している。

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