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東西南北

ニッケイ新聞 2008年2月20日付け

 焼津事件のネベス被告の初公判が開かれる二十一日は、同じ裁判所で、長野県松本市で〇三年に起きた強盗殺人事件ジュリアノ・エンリケ・ソノダ被告の初公判も開かれる。ネベス被告の場合は陪審裁判だが、裁判所関係者によると、ソノダ被告の公判は完全非公開。公判開始がほぼ同時刻ということもあり、当日は日伯両国の多数の報道陣が取材合戦を繰り広げそうだ。
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 毎月一回会報を発行している鹿児島県人会。総会ではこの会報に関して「もっと簡略化できないのか」との意見も出た。しかし、園田会長は「会報は会と会員とを繋ぐもの。ただ単に会費を払っているだけの人たちもいるから、その人たちへのお返しの一部」と従来の姿勢を示した。会と会員の距離を近くしていくのは、今後大きな問題だ。会の活性化に会報が大きな役割を担っているのは間違いないだろう。
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 華人と華僑はどう違う? 早稲田大学一行によれば、一般的には華人は現地国籍に帰化した人で、華僑は中国籍だとか。天下の北京大学には「華人や華僑」の授業があるが、東京大学に「日本移民や日系人」という科目があるとは聞いたことがない。北京にいって日系人に興味を持つようになるとは――。もっと日本の学者諸氏に奮起をお願いしたいものだ。

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