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東西南北

 4日のルーラ前大統領のラヴァ・ジャットでの事情聴取はブラジルに大きな波紋を投げかけたが、これで勢いづいたのが野党側だ。14年の大統領選2位のアエシオ・ネーヴェス氏は4日の夕方、ツイッターで「この機会を今後の糧にしなければならない」とし、13日に行われる反政府デモに全力を注ぐことを誓い、市民の広い参加を呼びかけた。一方、同3位で、かつてルーラ氏の愛弟子でもあったマリーナ・シウヴァ氏は、ルーラ氏の事情聴取を「妥当だ」と評価し、かねてから訴えている、14年大統領選挙での違反を理由としてのジウマ大統領とテメル副大統領の当選無効を訴えている。野党側の今後の煽りも注目だ。
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 5日夜、サンジョゼ・ドス・カンポス市で土砂崩れが起き、一軒の家屋が崩壊。就寝中だった32歳の母親、15歳と12歳の息子、6歳の娘の4人が下敷きとなって死亡した。19歳の娘も生き埋めとなったが、部屋の壁と家具が身を防いだ形となって、ケガをしたものの、助かった。一家は4日前にサンパウロ市から引っ越してきたばかりだったという。事故当時は雨はほとんど降っておらず、その前3日間の雨も平均並みの27ミリだった。
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 7日のサッカーサンパウロ州選手権でサントスが、今年に入って公式戦負けなしだったコリンチャンスに2―0で圧勝した。2点を決めたのは35歳のエース、リカルド・オリヴェイラ。中国行きの噂もあったが、残留で喜んだファンも多いはず。彼とルーカス・リマがセレソン、ガブリエル、チアゴ・マイア、ゼッカが五輪代表と華のあるチームでもある。

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