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30年ぶりの再会楽しみに=76年の県費・研修生が同窓会

2006年7月27日付け

 一九七六年にともに訪日した県費留学生・研修生OBらが、三十周年を祝う同窓会を三十日正午から、サンパウロ市の鳥取県人会館(R.Dona Cesaria Fagundes,323)で行う。参加者の大半にとっては三十年ぶりの再会となる。遠くはマナウス、ポルト・アレグレからも馳せ参じる。テーマは「Recordar, Reviver」(回顧回生)。県費OB会で三十周年を迎えて同窓会が続いているのは珍しい。
 七六年に訪日したのは七十三人いるが、うち三人はすでに他界し、五人が日本に住んでいる。団長だった黒沢儀人さん(茨城県)は準二世だが、それ以外はほとんど二世。「日本で過ごした一年間がその後の人生を変えた、役に立ったという人が多い」と振り返る。
 山内オラシオさん(島根県)は「大学を出たばかりで日本へ行った人が大半。平均年齢二十四歳ぐらい。それが今じゃ、五十代半ばから六十代になっている。顔見ても分からないかも」と期待に胸を膨らませる。
 千田初美さん(鳥取県)も「昔に返って話し合いたい」、家安・中村マルシミーナさん(愛媛県)は「今から会うのがドキドキ、ワクワクしてる」、山内・笠原みどりさん(静岡県)も「子供が何人いるとか、家族写真を見せてもらいながらよもやま話をしたい」という。
 十周年にも開催したが、人数は少なかった。それ以来二十年ぶり。今回は五十人の出席が確認されており、大半にとっては三十年ぶりの再会になる。
 当日は、三十年前にとった記念写真に加え、現在の家族写真などをスライド上映する予定。
 この二月から連絡先を探しはじめ全員と話した今回のコーディネーター、峰ソフィアさん(岩手県)は「お互いに、どんな風に変わったか楽しみ」と話している。

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