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鳥居の向こうは〃日本〃=にぎわった第13回桜祭り=イタペチニンガ

2006年8月3日付け

 聖市から西に百七十キロ離れたイタペチニンガ市でも七月十六日正午から、第十三回桜祭りが催され四千人以上が来場するなど大盛況だった。近隣はもちろん、アチバイアや聖市からもバスを仕立てて団体が訪れるなど、一千台収容の特設駐車場は常時いっぱいだった。
 主催はイタペチニンガ文化協会(加藤憲造会長)。会館入り口に特設された高さ四メートルほどの大鳥居をくぐると、そこは日本。刺身、焼き鳥、天ぷら、焼きそば、うどん、寿司、たこ焼き、餅、まんじゅうなどの屋台が並び、いずれも長蛇の列ができ、午後四時にはほぼ完売となった。
 特設舞台は花と提灯に飾られ、カッポン・ボニートからの友情出演の和太鼓、近隣からのベテラン出場者によるカラオケ、婦人部や老人部による踊り、非日系人による舞踊が次々に披露され、来場者を魅了していた。
 桜祭りが開始された一九九四年ごろは満開時期が合わずに葉桜見物の年もあったが、近年は伊藤パウロ氏の技術指導により、ぴったり満開で祭りを迎えている。徐々に一般市民にも知られるようになり、来場者が増加してきた。
 コーディネーターの中村さとる副会長は「どのくらい食べ物を準備したらいいか毎年頭を悩ませています」と嬉しい悲鳴をあげる。ただし、「この余剰金が団体の活動資金に占める割合が大きくなっている」ので、将来への課題として真剣に検討するつもりだ。
 会員数二百家族で減少傾向にあるが、この祭りとフェスタ・ジュニーナには若い会員も積極的に参加している。
 特筆すべきは、当日は野球場二面を仮設駐車場として使うが、その運営を市のアジロ(養老施設)に委託している点だ。人員配置など通常は面倒な駐車場運営だが、数年前からアジロに任せ、当日の売上を寄付する形をとった。文協の手間も減り、市からも喜ばれ「一石二鳥」となっている。(尾崎守さん通信)

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