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Vejaが百周年を特集=40ページで日伯両国取材

ニッケイ新聞 2007年12月12日付け

 先週土曜日発売のVeja誌(十二月十二日号)が「O BRASIL DO SOL NASCENTE(日いずる国からブラジルへ)」の題で日本移民百周年を特集した。
 雑誌の表紙を飾るのは、笠戸丸の写真を手にした五世の男児、ケンゾウくん。特集では、日本移民の開始から初期のコロノ時代、戦中の日本語禁止、戦後の臣道連盟事件、デカセギ現象へといたるブラジル日系社会の歩みを、一世から四世までの世代的特長とあわせ紹介している。
 そのほかにも、戦前に姉が移住、妹が日本へ残った姉妹や、兄はデカセギで日本に暮らし、弟はブラジルで暮らす兄弟へのインタビュー。また、現代日本の街や人、風俗、日本の高齢者の生活や、在日ブラジル人の生活など、四十ページ以上にわたって取り上げた内容だ。
 世界第四位、百万部以上の発行部数を誇るブラジル最大の週刊誌がこれだけの規模で百周年を特集するのは、おそらく初めてのこと。移民百周年、日伯交流年を一カ月後に控え、日本移民、日系社会の存在がブラジル社会に浸透していくことが期待される。

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